地元山形では、夏に子供が汗疹が出来ると蔵王温泉に入りに来ます。
特に「すのこの湯」は温度も熱過ぎず、地元でも良く効くと言われており、お子様でも入り易く、お母さん方には肌が白く綺麗になると喜ばれています。
かわらや自慢のすのこの湯は、川原の中で源泉が湧きだしている中に、底がすのこ状の湯船を置いた状態で温泉を楽しめる事から「すのこの湯」と言われています。
まさに本当の意味での源泉掛け流し100%の贅沢な温泉を満喫できます。
強酸性の硫黄泉は、特に皮膚病に良いことから「子どもが丈夫に育つお湯」といわれ、"アトピー"や"汗疹"などに非常に効果が高く、肌を白くなめらかにする「美肌の湯」としても人気が高いです。1958年には国民保養温泉地に指定されています。
◆脱衣場◆
強酸性のため、すぐ錆びてしまうのでロッカーが置けないので、貴重品はフロントにお預け下さい。
◆温水シャワー◆
湯船とドアによって完全に仕切られているので、湯船にシャワーがかかる事がありません。
ボディーソープ、リンスインシャンプーを備え付けております。
◆温泉の適応症【美肌効果】◆
きりきず、やけど、慢性皮膚病(アトピー)、虚弱児童、慢性婦人病、月経傷害、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、特に女性には美白・美肌。
◆温泉の特徴(平成16年10月の分析による)◆
◆皮膚病に良く効く◆
強酸性の硫黄泉は、皮膚病に効果的です。
地元山形では、汗疹が出来やすい子供を連れた親子連れは、蔵王温泉が当たり前!
入院歴があるほどのアトピー性皮膚炎の女の子が、10月~12月の2ヶ月程度の湯治療養で、見違えるほどに回復し、患部の出血や、かさぶたが出来ていたアトピーが完治したほどです。
◆すのこの湯 温泉成分表◆
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ある伝説によると、蔵王温泉の興りは、景行天皇の御代(西暦110年頃),朝廷が大和武尊に命じた蝦夷に征従軍した吉備多賀由(きびのたがゆ)が、戦で蝦夷の矢の毒に侵されこの地に迷い込んだそうです。
おりしも美しい山桜に廻り合い彼は思わず手折りました。すると不思議にも、その木の根元から温泉がコンコンと湧き出し、そのお湯で怪我したところを洗ったとたん忽ち治ってしまったと言います。
その武将の名前から多賀由温泉と呼ばれ、後に蔵王高湯と改め、さらに蔵王温泉と名を変え現在に至っています。
◆エピソード1◆
近代日本を代表するアララギ派の歌人齋藤茂吉は、蔵王山麓上山市金瓶に明治15年5月14日生まれました。
「たましいを育みますと 聳えたつ蔵王のやまの朝雪げむり」歌集「小園」昭和19年詠
真壁仁はその著書「人間茂吉」のなかで、「茂吉にとって蔵王は自然諷詠の対象を通りこして、魂をはぐくむ精神的な至高の実存であった… と記しています。生まれ育った金瓶の集落から見上げる蔵王の秀麗な姿が、この偉大な歌人の面影に重なります。
◆エピソード2◆
母いくの死を悼み、その病床に添い寝しながら詠み続けられた絶唱 死にたもう母 この連作の結びが、蔵王の温泉につかり哀しみと疲れを茂吉自身癒そうとしたことはあまり知られていません。
「やま峡に日はとっぷりと暮れたれば今は湯の香の深かりしかも」
歌集「赤光」大正2年詠
温泉街を歩いていますと独特の匂いが鼻をつきます。イオウの匂い。温泉の香りなのですが、不思議にもこの匂いは命の元素にはたらき活性化をすすめてくれるようで、元気を取り戻せる効果があります。 その証のように、温泉街の中ほど、当館から50mのところに、茂吉の筆になる「霊泉」の碑が建てられいます。